こんにちはharukinoです。
皆さん、デジタル写真におけるJPEGとRAWの違いについて、気になったことはありませんか?
詳細は後述しますがJPEGは圧縮されたファイル形式でRAWは非圧縮のファイル形式です。
私はカメラを始めたての頃はそもそもRAWという存在を知らずにずっとJPEGで撮影をしていました。
Photoshopや Lightroomで編集作業を行うようになってからようやくRAWで撮影するように。
そしたらみんな常にRAWで撮った方が良くない?綺麗なんでしょ?
そう思う方もいるはずです。
しかし、JPEGにはJPEGなりのメリット・デメリットがあり、RAWにはRAWなりのメリット・デメリットがあります。
今回は、JPEGとRAWのメリット・デメリットを解説し、各フォーマット毎のおすすめの撮影方法をご紹介します。
どちらが撮影シーンにおいて最適なのかを考えて撮影をすると容量も節約しつつ撮影することができますよ。
harukino(はるきの)
アパレル企業で3年間カメラマンとして従事した後、フォトグラファー×Webライターとして活動中。モデル撮影・物撮り・ファミリーフォト・スクールフォトなど多岐にわたって撮影しています。趣味は旅行で、19カ国30都市渡航。インド横断などのバックパッカー経験あり。
撮影依頼もお待ちしてます。
デジタル写真におけるJPEGとRAWの紹介
一眼レフなどのデジタルカメラで写真を撮影する場合、デフォルトではJPEG設定になっているはずですが、RAWにも切り替える事が可能です。
まず、ファイル形式にはJPEG(標準)とRAW(オリジナル)があります。
JPEGは圧縮ファイル形式でデータ量が軽くなる分、保存や共有に最適。
一方、RAWは非圧縮ファイル形式。
PhotoshopやLightroomなどの編集ソフトを使用してレタッチを行う場合に適しています。
それでは詳しく見ていきましょう。
JPEGはデータ量が軽くて扱いやすい
JPEGはJoint Photographic Experts Groupの略で、画像を自動的に圧縮し保存します。
その為、撮影時にRAWよりも小さなファイルサイズで保存がされる仕組みです。
反面、圧縮されるという事は画質がどうしてもRAWよりは劣ってしまいます。
しかし、RAWより画質が落ちるだけなので、画質が悪すぎるというわけではありません。
写真を撮って出しで現像する場合もJPEGで問題はないですし、少しの編集であればJPEGでも充分可能です。
現に、プロの現場ではパソコンへの転送速度なども考慮してJPEGでも撮影します。
物撮りならわざわざRAWでなくてもJPEGで充分ですね。
JPEGはサイズが小さく、共有や保存に便利。
様々なシーンで扱いやすい点が多いので最も多く使用されているファイル形式と言えます。
RAWは画像編集しやすい
一方、RAWは「Raw Image Data」の略です。
カメラのイメージセンサーからのデータを圧縮せずに写したデータそのままを保存するファイル形式。
JPEGのように圧縮作業がないので、色調やディテール、コントラストが豊かなのが特徴です。
また、ホワイトバランスやコントラストなどの画像データが含まれていて、これらを調整することでより美しい画像を作成することができます。
色の階調がしっかりとRAWデータ内に保存されている為、空の白飛びが酷い!なんて時にも色を出すこともできます。
RAWは写真の後処理である編集を快適にしてくれるので、ここぞという撮影シーンで使う事が多いです。
ポートレート撮影時は専らRAWです。
JPEGのメリットとデメリットについて
次は使い勝手の良いJPEGのメリット・デメリットを紹介します。
JPEGのメリット
JPEGの最大のメリットはファイルサイズが小さくデータ容量を圧迫しない事です。
その為、ノーカルディスク、クラウド上に保存する際に適しており容量も無駄遣いする必要がありません。
また、画像を他の人に共有したい場合もJPEGが便利。
webでの閲覧にも最適化されているので、JPEGは一番使い勝手の良いファイル形式と言えるでしょう。
特にがっつり編集するつもりがなければJPEGでも問題はありません。
JPEGのデメリット
JPEGはファイルをいじればいじるほど画像が劣化してしまうのが最大のデメリット。
サイズを小さくしたり何度も上書き保存を繰り返していくと徐々に劣化していきます。
その為、画像加工の作業が多い場合は特に注意が必要です。
筆者は職場で物撮りする際はJPEGで撮影しています。テザー撮影でサクサク撮影するにはやはり転送速度が速い方がいいからです。
RAWのメリット
RAWの最大のメリットは何より高画質な画像で編集を行う事ができる点です。
カメラのイメージセンサーからの未処理のオリジナルデータを含んでいるため、RAWは画像の後処理に関してより柔軟な対応が可能です。
階調が広い為、白飛びしてしまっていた空の色を元に戻すことも可能だったりします。
JPEGの場合は完全にデータとして色が存在しない事も多いです。
階調が広いことにより、シャドウやハイライトのディテールをより多く捉え、レタッチ時に扱いやすくなるのもRAW現像の特徴でありメリットになります。
RAWのデメリット
RAWの最大のデメリットは何度もお伝えしていますが、ファイル容量が大きい事。
その為、パソコンに保存しておくだけでなく、クラウド保存も容量を圧迫しやすいです。
また、画像を共有するのも一枚一枚が重いためデータを送ることすらできない場合もあります。
筆者はポートレート撮影時はRAWで撮ってます。
理由としては肌を修正しやすく、JPEGより色の表現の幅が広いため編集がしやすいんです。
JPEGとRAWのファイルサイズ比較
以下の画像はJPEGとRAWのファイルサイズを比較するように作成したものです。
ファイルサイズはプロパティ、もしくはBridgeのメタデータでも確認することができます。
筆者はBridgeでセレクトを行っているため今回はBridgeの画面にて説明します。
RAWはA、そしてRAWから最高画質で圧縮したJPEGがBになります。
【RAWのA】…19.54MB
【JPEGのB】…7.62MB
こうしてみるとRAWの方が2.5倍近く容量が大きいですね。
JPEGとRAWどちらを選べば良いのか?
以上、JPEGとRAWのメリット・デメリットをご紹介しましたが、筆者としては下記3パターンでセレクトを行うのが望ましいと考えています。
通常撮影時はJPEGでここぞと言うシャッターチャンスはRAWで撮影する。
カメラの保存形式をJPEG +RAWへ設定。
写真セレクト時に編集不要なものはJPEG、要編集の写真はRAWでセレクトする。
全てRAWで撮影し、LightroomやPhotoshop上で全てJPEGに書き出す。
この3パターンは少し手間ではありますが、シャッターチャンスを逃さず、容量を節約できるのでオススメの方法です。
なお、大容量の外付けSSDなどを持っていたり、たまに画像を編集し直したりする方は常時RAWで撮影して保存するのが一番良いかもしれませんね。
ちなみに写真をたくさん撮って保存するのであれば、外付けHDDではなく間違いなく外付けSSDがオススメ。
爆速快適に作業できます。
まとめ
今回はJPEG、RAWについての特徴とメリット・デメリット、オススメのセレクト方法についてご紹介しました。
カメラマンとして仕事をしたり、作品として画像を加工したいのであればRAWがオススメですが、JPEGと上手く使い分けて編集、保存するのがオススメです。
使用用途や自身の撮影テクニックなどを考慮して最適なファイル形式を選ぶようにしましょう。
いずれにせよ、JPEGとRAWにはそれぞれの良さがあるので、どちらも試してみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。