撒き餌レンズって?何を買えばいい?
撒き餌レンズを買いたいけど実際どうなの?
撒き餌レンズはすぐ売っちゃうから必要ない?
撒き餌レンズという言葉は知っていても実際にどのレンズのことを指すのか、どんなレンズが分からないという方も多いのではないでしょうか。
筆者もカメラを始めて最初に買ったのはコスパの良い撒き餌レンズ。
毎回使用するレンズではありませんが、カメラを仕事にしている現在でも売却することなく使っています。
そこで今回は、撒き餌レンズを買うべきなのか?オススメする理由とメリット・デメリットを解説していきます。
各メーカーのオススメ撒き餌レンズも紹介するので、参考にしてみてください。
- 撒き餌レンズについて
- カメラ初心者にオススメな理由
- 撒き餌レンズのメリットとデメリット
- 各メーカーのオススメレンズ
- レンズ購入時のお手入れ方法
アパレル企業で3年間カメラマンとして従事した後、フォトグラファー×Webライターとして活動中。
モデル撮影・物撮り・ファミリーフォト・スクールフォトなど多岐にわたって撮影しています。
趣味は旅行で、19カ国30都市渡航。
インド横断などのバックパッカー経験あり。
撒き餌レンズとは
「撒き餌(まきえ)レンズ」とは、釣りや獲物をひきつける「撒きエサ」の意味をカメラに置き換えた言葉です。
撒き餌レンズはお客を集めるための餌でもあるため、機能性は良く、あまり高価ではない点が特徴。
主にレンズキットしか所有していない初心者ユーザーに、交換レンズの魅力を体験してもらうために提案されたようです。
通常は税込みで3万円程度までの価格帯の単焦点レンズが多いです。
このクラスのレンズは、初めての交換レンズとして手軽に導入できるため、多くのユーザーが「レンズ沼」と呼ばれる奥深い世界に魅了されるきっかけとなっています。
実際に撒き餌レンズを買ってからカメラの楽しさにハマる人は多いです。私もその1人です。
カメラ初心者にオススメな理由
カメラ初心者にオススメな理由は後述しているメリットと被りますが、「コスパが良く、手軽にボケを楽しめる」これに尽きると思います。
カメラを購入した際に付いてくるキットレンズはズームできるため便利です。
しかし、F値が可変式であったり開放でもF値を小さくできない故にボケを楽しめないなどのデメリットもあります。
一歩先の撮影を楽しむという点でも、撒き餌レンズは初心者カメラマンにオススメな一本と言えるのです。
撒き餌レンズの4つのメリット
ここからは撒き餌レンズの4つのメリットを紹介していきます。メリットを理解した上で撒き餌レンズの購入を検討してください。
価格が安い
撒き餌レンズは、集客を目的としたレンズでもあるため価格が安いです。コストパフォーマンスにも優れており、どのメーカーも3万円前後の価格。
「安価だから性能も良くないのでは?」と思われがちですが、描写力も良いんです。
ややチープな見た目ではありますが、機能性は十分なレンズとも言えますよ。
メーカー・レンズ名 | 価格 |
---|---|
Canon EF50mmF1.8STM | 15,220円 |
RF50mm F1.8 STM | 28,512円 |
FE 50mm F1.8 SEL50F18F | 29,421円 |
暗所でも明るく撮れる
撒き餌レンズはF値を低くできる分、明るく撮影ができます。
キットレンズではISOを上げて撮影するしかなかった場面でも、F値を低くすることで明るい写真が撮影可能です。
小型軽量
撒き餌レンズは通常100g台と軽量かつコンパクトなサイズ感です。カメラキットに追加して持ち運ぶのが簡単で、旅先での写真撮影をより手軽に楽しめます。
大きな機材を運びたくない場合や、バックパッキングや旅行などで荷物を最小限に抑えたい場合には、撒き餌レンズが理想的。
実際に筆者も荷物を最小限にしたい場合は撒き餌レンズのEF50mmF1.8STMを1本だけ持っていくこともあります。
玉ボケ写真が撮れる
撒き餌レンズは、玉ボケ写真も撮影可能です。「玉ボケ」とは、被写体周辺の光が円状にボケた状態を指し、美しいボケ味を表現できます。
撒き餌レンズはその広い絞りと優れたボケ味により、被写体を際立たせてくれるでしょう。
撒き餌レンズの2つのデメリット
メリットもあれば、もちろんデメリットもあります。ここからは撒き餌レンズのデメリットを紹介します。
ズームはできない
撒き餌レンズは単焦点レンズがほとんどなので、ズームはできません。そのため、自分で動き回り、画角を意識する必要性があります。
とはいえ、自分の足で動いて画角を意識した撮影や動きができるようになるので、デメリットもメリットになり得ます。
ズームレンズに頼りっきりな人は一度、画角を意識して撮影してみてはいかがでしょうか。
レンズ沼に陥りやすい
撒き餌レンズを導入すると、これまでキットレンズで撮影していた時よりも芸術的な写真が撮影できるようになります。
この新たな表現に触れると、「カメラって楽しい!」と感じ、他のレンズも試してみたいという欲望が湧いてくることも。
こうした気持ちが高まると、新たなレンズの魅力に引き込まれ、いわゆる「レンズ沼」に片足を突っ込むことになります。
カメラが好きな人は大体レンズ沼にハマっている人が多いですが、レンズ沼も注意が必要です。レンズ沼には誘惑がたくさんあり、無計画にレンズを買いすぎると経済的な負担になる可能性があります。
ライフスタイルや撮影スタイルに合ったレンズを選ぶことで、より充実したカメラライフを楽しめますよ。
メーカー別・おすすめ撒き餌レンズ
ここからはメーカー別のオススメ撒き餌レンズを紹介していきます。
キヤノン EF50mmF1.8STM
この標準単焦点レンズは、わずか160gという軽さとF1.8の明るさが特長。EF50mm F1.8 IIの光学設計を引き継ぎ、デジタルカメラ向けのコーティングを施しています。円形絞りの7枚羽根により美しい背景ボケを実現し、APS-Cセンサー搭載のEOSシリーズで使用すると焦点距離が約80mm相当となり、ポートレートに最適です。
キヤノン RF50mmF1.8STM
EF50mmの撒き餌レンズがRFで登場。自然な構図でスナップ、ポートレート、風景、料理など様々なシーンで利用可能です。大口径F1.8で美しいボケを楽しめ、小型・軽量な設計が機動力と携帯性を向上させています。
ニコン AF-S NIKKOR50mmf/1.8G
明るい単焦点レンズで、やわらかなボケ味が特徴です。焦点距離50mm、開放F値1.8のFXフォーマットに対応した大口径標準単焦点レンズです。人間の視野に近い自然な画角で、初めての単焦点レンズとしても使いやすい一本。
スナップ、ポートレート、風景、室内や夕景での手持ち撮影にも最適です。
ソニー FE50mmF1.8
新しい光学設計により高画質を実現した、小型・軽量なF1.8の標準単焦点レンズ。
35mmフルサイズ対応で重さ約186gのコンパクト設計です。
非球面レンズ補正により、開放F値1.8の明るさと円形絞りで美しい背景ぼけが得られ、ポートレートにも適しています。金属マウントで質感と堅牢性が向上していますよ。
FUJIFILM XC35mmMMFF2
フジノンレンズ XC35mmF2は、開放F値2.0、焦点距離35mmの小型軽量な標準レンズ。非球面レンズ2枚を含む6群9枚の構成でシャープでキレのある描写性能です。
インナーフォーカス方式とステッピングモーターにより高速で静音のAFを実現。
豊かなボケ味と携帯性、高速AFで快適な撮影体験を提供します。
ペンタックス smcPENTAX-DA35mmF2.4AL
自然な遠近感で撮影可能な標準レンズ。スナップから様々な被写体に対応し、背景のぼかしやシャープな解像を楽しめます。単焦点タイプの描写と優れたコストパフォーマンスが特徴で、デジタル一眼初心者に最適です。
レンズを買ったらケアグッズや保険を利用しよう
レンズを買ったら定期的な手入れをするだけでなく、保険加入もおすすめです。
ホコリやチリを取るブロアーや、レンズクリーナーは持っておくと良いでしょう。
特にレンズクリーナーはレンズやボディの清掃だけでなく、スマホやパソコンのディスプレイ拭きにも活躍するスグレモノなので持っておくと重宝します。
格安で入れる携行品損害保険
カメラやレンズなどの高価な機材は、携行品損害保険への加入も検討しましょう。この保険は、特定の持ち物に対する補償を提供し、万が一のトラブルに備えられます。
筆者は楽天の持ち物安心サポートに加入しています。今のところ、落下による破損をしていないので保険を適用してもらったことがありませんが、カメラ破損時のお守りとして加入しています。
年額も安いのでおすすめです!!
まとめ:撒き餌レンズは一つあると便利
- 撒き餌レンズは3万円前後
- 軽量・コンパクトだから旅行のオトモにピッタリ
- 描写性能が良く、ボケやすい
- 明るい写真が撮れる
- ケアグッズは必須アイテム
撒き餌レンズはコストパフォーマンスも高く、長く愛用できるレンズでもあります。
価格も3万円程度のレンズが多く、手を出しやすい価格帯でもあるのが魅力です。
キットレンズより一歩先の撮影体験がしたい方は、ぜひ撒き餌レンズを購入してみてはいかがでしょうか?
写真撮影がより楽しくなること間違いなしです。